一人温泉・青森【下風呂温泉つる屋さつき荘】白濁の硫黄泉

ことりです。構成作家・脚本・イベント制作を生業としております。
国内の秘湯を訪れる一人旅が趣味の一つでして、第4弾は青森県にある海鮮づくしでコスパ抜群の白濁の硫黄泉「下風呂(しもふろ)温泉」つる屋さつき荘を紹介します。
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下風呂(しもふろ)温泉

下風呂(しもふろ)温泉は、青森県下北半島の風間浦村にある、津軽海峡に臨む温泉。
下風呂温泉は室町時代から刀傷や槍傷に卓効のある湯治場として有名で、人々の足音がたえることがなかったという。下風呂の名は、アイヌ語のシュマ(岩)・フラ(臭い)に由来すると言われ、その名の通り温泉全体に硫黄の香りが立ち込めている。 出典:下風呂温泉
下風呂温泉郷にある共同浴場の「大湯」と「新湯」は、老朽化が進み新しい施設の建設が進められています(2020年夏頃オープン予定)。施設の名前を募集し、審査の結果「下風呂温泉『海峡の湯』」に決定。施設から津軽海峡が望めることと、文豪「井上靖」が、下風呂温泉郷の旅館で小説「海峡」を執筆したことなどにちなんで名付けられたそうです。

下風呂温泉への旅

最初に訪れたのはある年の冬

ある年の冬、山奥の秘湯はいくつか経験していたので、海沿いで美味しい魚が食べられる秘湯ということで下風呂温泉へ向かうことにしました。早朝の新幹線と在来線を乗り継ぎ大湊線の下北駅で下車。バスに乗り換えて寄り道して(店名を失念しました)海鮮ラーメンを食した後、再度バスに乗り下風呂温泉へ到着。

旅館「つる屋さつき荘」に宿泊

ネットで一人泊可能な宿を検索し、料理の評判が上々でお値段も手頃な「つる屋さつき荘」を予約。1泊2食付き8500円+税でした。宿泊客は基本1日3組まで。宿のお風呂は、空いてる時にいつでも貸切で入浴出来ます。
キレイに白濁した硫黄泉です。木の板で作られた浴室も趣があります。

海のものづくしの夕食はお寿司も付いてくる

次から次にこれでもかというくらい、地元で取れた新鮮な魚料理が並びます。どれも地酒が合い美味。地魚のお寿司も付いてきて満腹です。夕食後もお風呂をさらに2回程独り占めして、のんびりと過ごしました。

朝食のイカも最高

新鮮なイカの刺身を中心に朝食もご飯が進むメニューです。これで2食付き8500円は驚くべきコスパ!食事もお風呂も宿の方のおもてなしも文句無しで、再訪決定です。

何年か経ったある年の6月に再訪

一度訪れた下風呂温泉。改めて違う季節に行ってみたいと思っていたところ、ある年の6月に休みが取れて宿の予約も出来たので「つる屋さつき荘」を再訪しました。

冬とはメニューが違う夕食

冬とはまた違う魚が食卓に並びます。これまた絶品。極上の貸切風呂そして朝食も満喫して、二度目の訪問も大満足でした。

帰りに恐山に寄る。

帰り道に下北駅からバスに乗り換え山道を進み(冬季は通行止になります)、恐山に立ち寄りました。イタコの口寄せで有名な恐山は日本三大霊場の一つであり、古くから死者への供養の場として崇敬を集めてきました。

草木の生えない岩場を超えると・・・

荒涼とした草木の生えない岩場(火山性ガス=亜硫酸ガスの影響)は多数の積み石が置かれ、独特の景観そして空気です。岩場地帯を超えると風景は一変。まさに地獄から天国と表現したくなるような、極楽浜と呼ばれる美しい砂浜にたどり着きます。
出典:下北ナビ

霊場内には温泉もある。

霊場内には温泉があります。4つの湯小屋があり無料(参拝料は必要)で入浴可能です。

熱めで酸性が強いお湯で、浴室の張り紙には入浴時間は3分~10分程度とし「長湯しないようご注意ください」との注意書きが書かれていました。ピリッと刺激的な浴感で、体が清められる感覚になります。二度目の下風呂温泉、そして恐山の旅を満喫して帰路に着きました。

下風呂温泉へのアクセス

車で行く場合

三沢から約2時間10分。青森から約2時間40分

鉄道で行く場合

東京駅<東北新幹線(約2時間50分)>八戸駅<在来線(約1時間40分)>下北駅<路線バス(約1時間15分)>下風呂温泉

飛行機で行く場合

東京(羽田空港)<JAL(約1時間20分)>三沢空港、東京(羽田空港)<JAL(約1時間20分)>青森空港

大阪(伊丹空港)<JAL(約1時間30分)>三沢空港、大阪(伊丹空港)<JAL/ANA(約1時間35分)>青森空港

札幌(丘珠空港)<JAL(約1時間)>三沢空港、札幌(新千歳空港)<JAL/ANA(約50分)>青森空港

名古屋(小牧空港)<FDA(約1時間20分)>青森空港

三沢空港<レンタカー(約2時間10分)>下風呂温泉、青森空港<レンタカー(約2時間40分)>下風呂温泉

※三沢空港/青森空港からバスと電車での移動は乗り継ぎが悪いのと時間がかかるためオススメしません。

季節によって違う楽しみ方の出来る下北半島、そして下風呂温泉。「さつき荘」以外の宿もおしなべて宿泊料金が安く、海のものづくしの食事を提供しているそうです。他の宿も選択肢に入れつつ、今度は紅葉が映える季節に行ってみたいものです。次回は兵庫県の七釜温泉を紹介します。

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