【美瑛・パッチワークの丘から知床】北海道の景色を堪能する一人旅

ことりです。構成作家・脚本・イベント制作を生業としております。
国内の離島や辺境の地を巡る一人旅が趣味の一つでして、写真と共にオススメの場所を紹介していこうという企画。今回は北海道の美瑛から知床、そして阿寒湖・屈斜路湖を巡る旅の前編です。
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美瑛

美瑛(びえい)は、北海道のほぼ中央にある、なだらかな丘陵に広大な花畑と牧草地帯が広がる自然景観で人気の街です。

初日美瑛へ

旭川空港から美瑛へ

ある年の8月下旬、羽田空港発の朝一の飛行機に乗って旭川空港に降り立ちました。旭川空港からバスと列車を乗り継ぎ移動。美瑛駅よりもより観光スポット「美瑛の丘」に近い「美馬牛(びばうし)」という駅で下車したのは、お昼の12時過ぎ。駅近くの店で電動自転車を借りて丘を廻ります。

美瑛の丘は種類の異なる農作物が植えられており、その様子が一枚のパッチワークの布のように見えることから「パッチワークの丘」と呼ばれています。その丘の中を縫うように自転車で走り抜けます。

セブンスターの木

有名な「セブンスター」の観光たばこのパッケージ写真に使われたカシワの木を撮影。途中昼食を挟みつつ、約4時間近く雄大な景色を堪能して「美馬牛駅」へ戻ってきました。

美瑛へのアクセス

新千歳空港から美瑛まで

レンタカーの場合。新千歳空港<道央自動車道>旭川鷹栖IC<一般道>美瑛。約3時間10分

列車の場合。新千歳空港駅<在来線(約40分)>札幌駅<在来線特急(約1時間25分)旭川駅<在来線(約35分)>美瑛駅

列車と高速バスの場合。新千歳空港駅<在来線(約40分)>札幌駅<高速バス(約2時間5分)旭川駅<在来線(約35分)>美瑛駅

旭川空港から美瑛まで

レンタカーの場合。旭川空港<一般道>美瑛。約25分

列車とバスの場合。旭川空港<連絡バス(約35分)>旭川駅<在来線(約35分)>美瑛駅

美瑛から札幌へ

美馬牛からJRと高速バスを乗り継いで札幌に着いたのは夜の8時近くでした。札幌で食事をして、しばらく時間を潰した後、札幌駅から少し離れた北海道中央バスの「札幌ターミナル」に移動。夜11時15分初の夜行バスに乗車して向かったのは・・・

2日目知床へ

知床半島

知床(しれとこ)半島は、北海道東部に位置する半島。半島の一部とその沿岸海域は世界遺産になっており、サケ・マス・ヒグマ・シマフクロウ等多種多様な生物が生息・生育する地域です。中心地は半島北西側の斜里町「ウトロ」

札幌 ターミナル-北こぶし知床

高速バスでウトロへ

札幌ターミナル<夜行バス(約7時間30分)>ウトロ

札幌から夜行バスに乗ること約7時間半、「ウトロ」にバスは到着しました。ホテルの「入浴+朝食プラン」を利用して、疲れを癒しお腹を満たした後、路線バスで「羅臼」へ向かいます。

半島を横断し羅臼へ

北こぶし-羅臼pdf

ウトロ<路線バス(約50分)>羅臼

「ウトロ」から知床横断道路を通り、羅臼岳を横に見ながら半島を横断。南東側の街「羅臼」へとバスは向かいます。

知床横断道路-知床半島を横断することができる唯一の道路で、日本で一番開通期間の短い国道として知られている。気候の変化が激しい地域で雪崩や崖崩れなども発生しやすいため、全長27.3キロのうち23.8キロの区間が11月上旬から4月下旬まで通行止めとなる。

羅臼でホエールウォッチング

羅臼に来た目的はホエールウォッチングです。バス停からは事前に予約した際に教えてもらった待合所まで10分程歩き、そこでしばし待機です。

ホエールウォッチング-鯨類やイルカ類を、自然の中で観察するという観光の一種。羅臼のホエールウォッチングは2時間半〜3時間で8800円(小学生4400円)が一般的。

時間になって船に移動。20人弱の乗客をを乗せた船は沖へと向かいます。沖に向かうこと1時間ほど。イルカはしょっちゅう見れますがクジラが見つかりません。海上は風もあり8月末とは思えない寒さで長袖を羽織ります。なかなか見つからず諦め掛けていた時に、ようやく・・・

クジラをなんとが激写(肉眼ではもっとはっきりそして長い時間見れました)。時間にして数分姿を現していたクジラは国後島の方へ消えていきました。1時間ほど掛けて岸へ戻り、2時間半程のクルーズは目的を達成して終わりました。羅臼からウトロ方面への最終バスに飛び乗って、「知床自然センター」で下車。

フレペの滝

「知床自然センター」館内の展示物を見学した後はヒグマ避けの鈴を鳴らしながら、遊歩道を通り、フレペの滝を見に行きます。1キロほど歩き、滝が見える展望台に到着。

フレペの滝

誰もいない遊歩道を、クマにビビりながら戻ります。「自然センター」からの最終便のバスでウトロの街へ。この日はウトロに宿泊。夕食は知床の海の幸を堪能しました。

3日目カムイワッカ湯の滝へ

この日はまずバスで「知床五湖」へ移動。知床五湖はヒグマのすみかの為、ヒグマ目撃情報などがあった場合頻繁に地上遊歩道が閉鎖されます。この日は運よく、地上遊歩道を歩き五湖全てを散策することができました。時々小雨が降る生憎の天気でしたが、霧が立ち込める湖は幻想的でした。

知床五湖

五湖の散策を終えると、待ち合わせたガイドさんと自転車で「カムイワッカ湯の滝」へ向かいます。登り坂が続くためところどころ立ち漕ぎしながら、進むこと1時間少々で滝に到着。

カムイワッカ湯の滝-カムイワッカ川にかかる滝で滝自体が温泉となっている。

出典:知床斜里町観光協会

知床硫黄山の中腹から湧き出る強酸性の温泉が流れる川を登っていくと、少しずつ水温が高くなっていきます。滝壺に到着。短パンの裾をまくって足湯気分を味わいます。濃厚な温泉成分で足がピリピリします。

オシンコシン湯の滝

ガイドさんに写真と撮ってもらってから来た道を戻ります。右側写真の斜面の遠く離れたところにヒグマがいました。しばらく自転車を停めて待機します。ヒグマが森に戻ったのを確認して、自転車に乗ります。

帰りは下り坂なので快適です。最後は街への下り坂をダウンヒル。同じウトロ内の違う宿にこの日は宿泊しました。翌日知床から阿寒湖へ向かいます。次回へ続きます。

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