芸人時代

【芸人を辞め構成作家見習いに】思い出に残るアルバイト体験

ことりです。44歳。2019年7月1日よりフリーランスとして活動中。
2001年秋につんく♂さんと出会った当初、先輩の構成作家のお手伝いをしている時の仕事での収入は確か月に5万くらいでした。
それでも芸人時代は芸人としてのギャラは月に1万にも満たなかったので、それが5倍以上になり随分とましな状況になったわけですが。とはいえ当然月に5万円では食べていけないのでアルバイトをしていました。

いろんなアルバイトやりました。

芸人時代含め、居酒屋、ファストフード店、ステーキ屋、薬局等いろんなところでバイトしましたが、2001年秋当時やっていたのが日払いのバイトで、登録先に電話を掛けて指定された場所へ行って、指示に従って作業を行うバイトでした。引越しの手伝いからコンサートの警備からイベントの設営から色々な現場がありましたが、中でも強く印象に残ってる現場が2つあります。

誰もいないはずの部屋から男と猫が・・・

1つ目は裁判所が強制執行で差し押さえた部屋の荷物の運搬です。差し押さえられた誰もいない部屋や店舗などから残されたものを運び出す(横で執行官というスーツを着た人が運び出すものをチェックしている)という作業です。やることは引越しとそんなに変わらず、かつ引越しほどの大荷物ではなく、比較的短時間で終わり効率的なので何度かその現場をやっていたのですが、一度だけ差し押さえた部屋にまだ人が住んでいたことがあり、しばらく執行官と住民で押し問答があった後、部屋からまず猫が「ニャー」と飛び出してきて、続けて着の身着のままの男性が出て来て部屋を立ち去りました。住民と猫がいなくなった部屋には、ポツンと一本のエレキギターが置かれていて「この人は昔ミュージシャン志望だったのかな?バンドやってたりしたかのかな?」と思い、芸人をやめた自分とオーバーラップして非常に切ない気分になったのを覚えております。

単調すぎる作業で・・・

2つ目は某シューズメーカーの倉庫で、1日ひたすら靴にタグガンで商品タグ(値札)をつけていく作業をするという現場でした。
「●●スポーツさんは左足のつま先から×個目の穴にタグをつけてください」という指示の元、ベルトコンベアーを流れてくる靴をピックアップしてタグをつけて、タグ付け終わった靴をまとめて運んでをずっと続け、しばらく時間が経つと「次、●●マートさんは右足のつま先から×個目の穴に〜」という指示があり同じ作業をして、次は別のショップ用に左足のかかとから×個目の穴に〜・・・というのを一日続けました。作業が単調過ぎて作業しながら全然別のことばかり考えてしまい、途中からは眠気に襲われながらそれでもなんとか靴にタグを付け続け、全部終わった頃には「もう、これ以上靴見るの嫌になるわ!」と思う程でした。その現場は一回限りで遠慮させてもらうことにしました。