一人温泉・青春18きっぷの旅「下諏訪温泉おくむら」名物桜鍋

ことりです。構成作家・脚本・イベント制作を生業としております。
国内の各地を一人旅するのが趣味の一つでして、写真と共にオススメの場所を紹介していこうという企画をやっております。前編では青春18きっぷを使って行った、長野県の諏訪大社下社のことを書きました。
後編では、“じゃらん関東甲信越1位”に選ばれた宿「下諏訪温泉おくむら」に宿泊。翌日再び青春18きっぷを使って、飯田線経由でぐるっと大回りをして東京へ戻った旅について書きたいと思います。
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下諏訪温泉

下諏訪温泉は、長野県諏訪郡下諏訪町にある温泉。源泉は25本あり、泉質は硫酸塩泉、塩化物泉、単純温泉の3種類。共同浴場は10件あり、そのうちの一つ「旦過の湯」の源泉は、鎌倉時代に寺湯として使われた歴史がある。
下諏訪は、古くは全国の武士の尊崇を受ける諏訪大社の門前町として、また交通の要衝地として栄えた。江戸時代は五街道が整備され、中山道と甲州街道の交点の宿場町(下諏訪宿)として栄え、温泉のある宿場町として旅人の疲れを癒した。 出典:ウィキペディア

下諏訪おくむら

諏訪大社下社の「春宮」と「秋宮」の2つを巡った後、何度目かの利用となる、下諏訪の街中にある宿「おくむら」に宿泊しました。諏訪大社の門前町の古い町並みが残る住宅街の一角にある、一見民家にしか見えない宿です。

普通の民家のような外観のこちらの宿。私がリピートするのには、いくつか理由があります。

素晴らしい食事、名物「桜鍋」

こちらの宿の名物は「桜鍋」という馬肉のすき焼きです。部屋出しなので他のお客さんに気兼ねすることなく食べられます。一人でも部屋出しなのがありがたい。

たっぷりの馬肉、そして大量のきのこに野菜に豆腐、これが一人前です。味噌仕立ての鍋に投入して、溶いた卵に付けて食べます。馬肉は柔らかくそしてクドくなく、しっかり旨味がありこの量でも問題なく食べられます。野菜の特にネギの甘さは濃厚で、お酒とご飯が進みます。

鍋以外にも「きのこ下ろし」「ぶりの照り焼き」「馬刺し」などがあり、割と大食漢の私でもお腹いっぱいになります。

朝食も美味

朝食は鮭、蒲鉾、煮物、ワカサギの佃煮、卵焼き、 おひたし、漬物、ヨーグルト、リンゴジュース、味噌汁、ご飯。朝から幸せになれる品々が並びます。優しい味の卵焼きや地元の名物ワカサギの佃煮はご飯が進み、前日あんなに食べたのにペロリと平らげてしまいます。

温まる温泉

街中に共同浴場が多く点在し、湯量が豊富な下諏訪温泉。こちらの宿にも、24時間入浴可能な源泉掛け流しの温泉があります。

泉質はナトリウム・ カルシウム(硫酸塩)・塩化物泉。無色透明の湯は肌にやさしく、リュウマチや高血圧病などに効能があると言われています。とても温まる温泉で、入浴後は体がポカポカします。

実家に帰ってきたようなくつろげる空間

決して新しい宿ではありませんが、掃除が行き届いていて清潔。自由に読める漫画などもあり、部屋でこたつに入りながらくつろげます。ご主人とおかみさんのつかず離れずの接客も心地よく、またチェックアウトの際は角を曲がるまで手を振ってお見送りをしてくださる、居心地の良い温かい宿です。

お値段もお手頃

美味しい食事と温泉、そして心地よい空間と揃っていて、一泊二食付きで税込11000円。大変お得です。

個人的にもお気に入りの宿の一つですが、ネットでの評判も高く、「じゃらんアワード2018関東甲信越 泊まって良かった宿大賞総合部門50室以下部門1位」(→こちら参照)という評価を得ています。

18きっぷで大回りして帰る。

ご主人とおかみさんに見送られながら宿を後にし9時半過ぎの列車に乗り、2時間40分程掛けて飯田線の飯田駅へ。

飯田駅で途中下車して、しばし街中をうろうろした後、再び鈍行列車に乗車。車窓から見る南信州の山並みや田園風景、天竜川の流れ、秘境ムード満点の風景など楽しみながら愛知県豊橋へ向かいます。
一度乗り換えを挟みながら列車に揺られること約3時間40分で、豊橋駅へ到着したのは18時半前。更に東海道本線の鈍行に乗り、浜松、熱海で乗り換えて帰京。途中遅延もあり、新幹線に乗れば2時間分のところを5時間半程掛けて、都内に戻ったのは夜12時過ぎでした。

乗り鉄の私としてはこれでもごく普通の行程です。時にパソコンで仕事したり、文庫本読んだり、車窓から風景眺めたり、酒飲んで寝たり、マイペースに気分次第で勝手なことしながら移動するのはこの上なく開放感があって好きな時間です。次回は18きっぷを使って行った静岡県の「大井川鐵道」の旅を紹介します。
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