音威子府TOKYO
総合評価
5点満点で4.3。黒い音威子府そばと白い信州産更科そばの「合いもり蕎麦」を注文。甘めでほんのり苦味のある濃口つゆに、2種類のそばをつけて頂きます。真っ黒な音威子府そばはワイルドで風味が強く、真っ白な更科そばは口当たりよくあっさり。同じ蕎麦とは思えないほどの違いを楽しめます。付け出しのおからや、炊き込みご飯もとても丁寧に作られており、値段は立ち食いそば価格ではありませんが、非常に満足度の高いお店でした。
外観
水曜日の午後1時20分頃、四谷三丁目駅に降り立ちました。かつて北海道の音威子府(おといねっぷ)駅の駅そばで提供されていた“幻のそば”「音威子府そば」。それを東京で食べることができる店があると知り、訪れたのがこちら「音威子府TOKO」。入店するとこじんまりとした個人経営の居酒屋のような雰囲気。メニューを見てオーダーを決めます。
メニュー
音威子府そばのざる蕎麦/かけ蕎麦/たぬき蕎麦(温/冷)/音威子府セット(天ぷら・ご飯・そば)/極上音威子府セット(音威子府セット+お酒・おつまみ)/土産蕎麦付音威子府セット、更科そばのざる蕎麦/かけ蕎麦/たぬき蕎麦(温/冷)/更科セット(天ぷら・ご飯・そば)/極上更科セット(音威子府セット+お酒・おつまみ)、合いもりそば(音威子府そば・更科そば)、から選んだのは・・・
おから、しょうがとあさりの炊き込みご飯共に、シンプルながら素材の味・旨みをしっかり感じます。脇役ながら非常にいい仕事をする一品です。続いて満を辞して主役の「合いもりそば」が登場。いざ、実食です。
味
北海道産の昆布のダシが利いたつゆは、甘めで濃口でほんのり苦さもあります。麺はまず音威子府そばから。真っ黒なそばはワイルドで鮮烈な香りと風味。ねっとりとした食感で弾力が強く、非常に個性的で病みつきになる味です。続いて真っ白な更科そばは、さわやかで洗練されており上品。ツルンと滑らかなで口当たりよくのどごしも爽快。対照的な2種類のそばを一度に味わえて、接客やサービスも素晴らしく、あまり他人に教えたくないこっそり贔屓にしたいお店です。