学生時代浪人時代

【腑に落ちた言葉】芸人を夢見た経緯<こぼれ話>中学高校時代編①

ことりです。構成作家・脚本・イベント制作を生業としております。
私、ことりはかつて吉本興業4年少々芸人やってまして「芸人」という仕事を意識して夢見るようになった経緯を7回に分けてこのブログで書いてきましたが(→こちら参照)、その経緯に関連する学生時代のこぼれ話を追記したいと思います。
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中学時代のエピソード

私が通っていたのは、関西にある中高一貫教育の私立の男子校でした。男ばかり1学年200名弱、教師も含め男しかいない環境で6年間過ごしました。

クラスでは目立たない存在

中学高校時代の私は目立たぬ存在で、当時のクラスメイトからすると「え、あいつが芸人?ウソでしょ!?」という印象だと思います。特に中学時代は地味で、教師のモノマネをしたり学校での催しで中心的な役割を果たす人気者達とはあまり交流のない、どちらかと言うとクラスの端っこにいるそんな生徒でした。

クセがすごい学校

私が通っていた学校は、一風変わった、関西弁で言うと“けったいな”、言い方変えると“クセがすごい”学校で
  • 校内では授業時含め上下白の「校内着」に着替える。冬場は長袖長パン、夏場は半袖短パン。
  • 授業の始まりと終わりに「瞑目(めいもく)」という号令と共に、手を軽く握りしめ目を閉じてしばらく瞑想(もちろんその間喋ってはいけない)する。
  • 「便番」という名の、要は便所当番なのですが、その番になると冬季の極寒の中でも上半身裸、短パン1枚、裸足で、清掃用手袋や洗剤などは使わずに素手で便器を掃除する制度があります。
  • 「中間体操」という名で、2時間目と3時間目の授業の間の休み時間は中学高校の全校生徒が校庭に集合し、上半身裸でグラウンドを何周か走るというのが決まりでした。
その他にも、電車では座ってはいけない、買い食い禁止など細かなもの含め変わった規則、ルールがたくさんありました。

そんな中、ある日

ある日、夏場だったので半袖短パンの「校内着」に着替えて授業を受けていました。しばらくして、確か上記の「中間体操」の時に発覚したと記憶してますが、短パンを後ろ前逆ではいてる事がバレて、普段クラスで目立たない私が周りに冷やかされイジられてしまいました。それに対してのリアクションも取れぬまま、ただ黙ってやり過ごして次の授業になりました。

後ろの席の奴に

30年くらい前の事なので細かいシチュエーションは失念しましたが、後ろの席に座った奴に同じようにからかわれて、なぜかそいつに言われた事が無性に腹立たしくて、後ろを向いてそいつの手をボールペンで軽くですが刺してしまい(改めてですがヒドイ事をしたと思います)、そいつの手から血が出てきました。授業中でしたがそいつは保健室へ行き、私は職員室へ呼び出されました。

教師に言われた言葉

当時担任だったのが体育教師で、個人的に苦手なタイプのいわゆる体育会系で30年くらい前なので、生徒が何かやらかすとビンタなんて当たり前の教師でした。その教師にもちろんやった行為自体を怒られたのは当然として、それ以外に言われた言葉で強烈に覚えている事がありまして、細かい文言は忘れましたが要約すると「イジられた事を笑いに変えろ。イジられて周りに注目されるのはオイシイ」というものでした。

その言葉が腑に落ちて

重ねて書きますが、その教師の事は大の苦手で他に全くいい思い出は無いのですが、些細な事に腹を立てて人を傷つけてしまった事の反省と共に、「お笑い」と言う意味では基本でもある、イジられる事を笑いに変えるというその事だけは妙に腑に落ちて、なぜか30年近くたった今でも忘れられない出来事の一つとなっています。
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